※[追記]2024年度のIT導入補助金についてはECサイト作成はIT導入補助金の【補助対象外】に変更となりました。ECサイト作成でIT導入補助金の補助を受けるためには【2024年1月29日締切】の最終受付までに申請する必要がございますので、ご検討されている方はお早めにご判断されることを強くおすすめいたします。
ECサイト・オンラインショップ開設に使えるIT導入補助金とは
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者のみなさまの労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けたITツール(ソフトウェア、アプリ、サービス等)の導入を支援するための補助金です。経済産業省が中小企業の「DX化」を推進する目的で2017年度から実施されている人気の補助金です。
2023年度までは自社ECサイト・オンラインショップの開設に最大350万円が補助、補助率も3/4と小さな企業にとって使いやすい補助金でしたが、前述の通り、2024年1月29日締切分をもって「ECサイト・オンラインショップ開設」は補助対象外となりました。
書類の準備期間などを含めると、2024年1月中旬には申請に向けてスタートする必要がございますのでご注意ください。
※IT導入補助金は顧客管理システム・会計システムなどの導入にもご活用いただけますが、今回の記事では「自社のオンラインショップ開設・ECサイト作成に使えるデジタル化基盤導入枠」に対象を絞ってご説明させていただきます。
IT導入補助金の公式HPでも概要が掲載されていますが、情報が多すぎて少し分かりにくいと思いますので、この記事をぜひ参考にしてみてください。
ECサイト作成が補助対象となる「デジタル化基盤導入枠」
自社ECサイト・ネットショップが補助対象となるのが「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)」という枠になります。中小企業・小規模事業者等のみなさんが導入する会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの経費の一部を補助することで、インボイス対応も見据えた企業間取引のデジタル化を推進することを目的としています。
ECサイト・オンラインショップの制作費のほか、PC・タブレット・プリンター・スキャナーなどのハードウェア購入費用も補助対象となるのが特徴です(上限あり)。
IT導入補助金の補助額・補助率
デジタル化基盤導入枠の最大補助額・補助率は下記の通りです。
- 補助額:最大350万円
- 補助率:最大3/4
補助対象者
従業員20名以下の小規模事業者の場合
業種分類 | (常勤の)従業員数 |
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) | 5人以下 |
サービス業のうち宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
製造業その他 | 20人以下 |
従業員がいない個人事業主の方も補助対象となります。
補助対象となる経費
ECサイト・ネットショップ制作費、ソフトウェア購入費、クラウド利用料、導入関連費、デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)は左記に加えハードウェア購入費が対象
ECサイト作成に加えて、最大2年分の保守管理費用なども補助対象となります。
デジタル化基盤導入枠は採択率が高い
IT導入補助金の平均採択率は他の枠より採択率が高い傾向があります。
他の枠では50%〜58%前後の採択率になっているのに対し、ECサイト作成で申請可能なデジタル化基盤導入枠では82%前後の採択率となっています(弊社サポートのお客様は採択実績100%)。
デジタル化基盤導入枠の採択率が高い理由については、「インボイス対応を後押しする目的」があるとされており、政府としても同枠の採択率を高めることで中小企業のインボイス対応を加速される狙いがあります。
IT導入補助金の申請方法
IT導入補助金は申請者単独で申請することができません。申請するためには予めIT導入補助金の支援事業者として認定された企業と一緒に申請する必要があります。
※ECサイト・ネットショップの作成ができるWeb制作会社でも、支援事業者として事務局に登録されていない場合は補助金申請できませのでご注意ください。
IT導入補助金の申請に必要なもの
IT導入補助金の申請は、他の補助金(事業再構築補助金・小規模事業者持続化補助金など)に比べて非常に簡単なものとなっています。事業計画書の作成が必要ありませんので「書類の準備」「GビスIDの取得」「申請時の選択式の記述」のみで申請が可能です。具体的に必要なものは下記の通りです。
GビズIDの取得
IT導入補助金の申請には「GビスID」を取得する必要があります。
GビズIDとは、国が実施する様々な行政サービスをオンラインで利用するためのアカウント(認証システム)で、IT導入補助金の申請時にこのアカウントを利用します。
GビズIDの取得は簡単な手続きで可能ですが、申請からアカウントの発行まで2週間前後かかるため、余裕をもって取得しておく必要があります。
GビズIDプライムの申請手続きはこちら(外部サイト)
※マイナンバーカードを取得している個人事業主の方は、オンラインでの即日発行が可能になりました。
【個人事業主のみ】GビズIDプライムのオンライン申請手続きはこちら(外部サイト)
下記のYouTube動画でも申請手続きの手順を解説しておりますので、よろしければご覧ください。
必要書類(法人)
法人の場合、IT導入補助金の申請時に必要な書類は下記の2つです。
1:履歴事項全部証明書
履歴事項全部証明書とは、補助金・助成金の申請時や銀行融資を受ける際、オフィスを借りる際などに必要になる、法人の登記事項を証明する書類です。法務局にて発行してもらえます。
2:法人税の納税証明書(直近のもの)
事業実態確認書類として納税証明書が必要で、納税地を所轄する税務署にて発行してもらえます。
必要書類(個人事業主)
個人事業主がIT導入補助金を申請する場合の必要書類は以下の3つです。
1:運転免許証または運転経歴証明書または住民票
本人確認書類として「運転免許証」または「運転経歴証明書」「住民票」のいずれか1つが必要。
2:所得税の納税証明書
事業実態確認書類として納税証明書が必要で、納税地を所轄する税務署にて発行してもらえます。
3:確定申告書
確定申告書第一表(の控え)が必要です
IT導入補助金の申請方法
GビスIDプライムの取得、必要書類が揃い次第、オンラインでの申請手続きが可能です。
このオンライン申請時に「セキュリティアクション申請」を実施する必要がありますが、10分ほどで完了する簡単な手続きですのでご安心ください。
- 経営者の夢・ビジョン(記述式)
- 経営上の課題(選択式)
- ITツールについて(選択式)
- 経営やデジタル化に対する意識について(選択式)
- デジタル化のやり方・進め方について(選択式)
などを記載・選択するだけで完了します。
IT導入補助金の申請から採択まで
IT導入補助金の申請後、約1ヶ月程度で審査結果が通知されますので、無事に採択になれば補助事業としてオンラインショップやECサイト作成に着手することが可能になります。
採択結果が出る前に制作着手してしまうと補助対象外となってしまいますのでご注意ください。
採択のポイント
1:ITツール導入の効果をしっかり分析する
IT導入補助金は事業計画書の作成が不要のため、他の補助金に比べて比較的簡単に申請できる補助金です。申請時の審査項目も「簡単な事業内容の記載(最大255文字)」や選択式の回答のみですので、自社のPRができる部分が限られてしまいます。
この限られた255文字の事業内容PRで
- 自社の強み・弱み
- 弱みを補うためのITツール導入
- 導入することで得られる効果
をしっかりアピールする必要があり、この部分を疎かにしてしまうと採択される可能性が低くなってしまいます。
2:自社の売り上げに見合った補助金額で申請する
売上に相応しい補助金の申請を心がけることにも注意が必要です。
例えば、前年度の売上が赤字だった事業者が、400万円以上の費用をかけてECサイト・オンラインショップを作成して350万円の補助金を受け取るのは少し無理があります。
「赤字だった事業者が、いきなり400万円の費用をかけてオンラインショップを作っても、それに見合う効果があるのか?」と審査員に判断されてしまうからです。
このように、事業規模(売上)に応じた無理のない範囲で補助金を申請しないと、不採択となってしまう傾向がとても高いのがIT導入補助金の特徴です。
数多くの申請サポートを実施してきた弊社では、過去の採択事例が豊富にデータとして残っているため、あなたの事業規模(売上)に応じた最適な申請金額をご提案することが可能です。弊社サポートの採択実績100%の秘密はこの部分にあります。
IT導入補助金を活用するメリット
1:ECサイト作成に活用できる数少ない補助金
ECサイトの作成に活用できる補助金は他にもいくつかありますが、補助額が低かったり、ECサイト単体での申請ができないなどのデメリットがあります。
2:高い補助額(最大350万円)と高い補助率(3/4)
ECサイトだけの制作で350万円もの補助額が出るのはIT導入補助金のみです。また、補助率も3/4と非常に高いので、仮に400万円規模のECサイトを作成しても300万円が補助となりますので、実質負担は100万円のみです。
小規模の事業者であれば400万円クラスのECサイトであれば十分立派なものが作成できる金額です。
3:補助金の申請手続きが容易
ほかの補助金は「何ページにもわたる事業計画書の作成」「様々な提出書類が必要」「商工会議所との面談」など申請までの準備・手続きが複雑でとても大変です。また、採択率も50%前後のものが多いため、苦労して準備・申請したのに不採択となってしまうケースが多いです。
このIT導入補助金は「GビズID取得」「納税証明書などの簡易書類」「オンライン申請(10分程度)」のみで申請が可能なため、申請に必要な労力がほとんど必要ありません。
IT導入補助金のデメリット
1:ECサイトが補助対象となるのは2024年1月29日分まで
繰り返しになりますが、2024年1月29日の締切分以降は、ECサイト作成がIT導入補助金の補助対象がとなってしまいます。これ以降、補助金を活用してECサイトを作成する場合は「事業再構築補助金」「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」などを活用する必要があり、申請の準備や手続きに多くの時間が必要になるほか、採択率も50%前後と厳しいものになります。
2:ホームページだけの作成は補助対象外
「ECサイトはいらないから、企業HPの作成だけで申請したい」という方がたまにいらっしゃいますが、単なる企業HPの制作だけではIT導入補助金は申請できません。「決済」「受注システム」といった機能が備わっているECサイト(オンラインショップ)での申請が必要となります。
3:事業者だけでは申請できない
補助金の申請事業者だけではIT導入補助金の申請はできないため、あらかじめ事務局に認定されたサポート会社と連携して補助金の申請・制作を実施する必要があります。
[最後のチャンス]IT導入補助金の申請〜ECサイト作成は採択率100%の弊社にお任せください
ここまでご覧いただきありがとうございました。
この記事をご覧になったあなたは「IT導入補助金を活用したECサイト(オンラインショップ)作成」をご検討されていることと思います。IT導入補助金を活用したECサイト作成は2024年1月29日までが申請の最後のチャンスとなりますので、ご検討されている方は是非、弊社に一度ご相談ください。
過去のIT導入補助金の採択実績100%(過去2年を含めても98%)
の確かな実績がございますので、最後の申請期限にあなたが確実に採択できるようサポートさせていただきます。
ご相談いただいた段階に「事業規模」「直近の売上」でお伺いさせていただければ「000万円前後で申請すれば採択される可能性が非常に高いです」といったアドバイスが可能でございます。
IT導入補助金の申請をご検討されている方は、ぜひ、下記のフォームよりお気軽にお問い合わせください。
IT補助金の申請・制作サポート
【投稿者プロフィール】小さな会社に特化した大阪府の集客デザイナー。グラフィックデザイナー歴17年。独立して7年で約180社の広告宣伝・ブランディングに携わる。ブログとYouTubeを活用した広告費0円のネット集客が得意で、自社HPの閲覧数は50,000PV/月(一般的なHPは1,000PV程度/月)。小規模事業者持続化補助金を活用した制作実績40社以上、申請サポート実績は200社を超えている。