【採択率34%】持続化補助金「コロナ対応型」第3回締切分 採択結果と今後の採択率の推移

小規模事業者持続化補助金を活用した小さな会社のブランディング・広告宣伝を行う
ブランディングデザイン事務所 Brand Design TSUMIKI 代表の廣里隆明です。

10月30日に小規模事業者持続化補助金「コロナ対応型」第3回締切分の採択結果が発表されました。

採択率は第1回・第2回(平均81%)から大きくダウンして
衝撃の34%でした。

応募された方はもちろんですが、補助金申請の専門家の方や
商工会議所などの支援機関も大きな衝撃を受ける結果となりました。

  • 採択率が前回・前々回より50%ダウン
  • 発表当日はアクセスが集中して事務局のHPがダウン(結果が長時間閲覧できない)
  • 応募が非常に多かったため採択発表まで約3ヶ月の時間(通常は1ヶ月半〜2ヶ月程度)

と、色んな意味で注目を集めた小規模事業者持続化補助金「コロナ対応型」第3回締切分と
今後の採択率をしっかり解説させていただきます。

 

申請者数と採択者数について

小規模事業者持続化補助金「コロナ対応型」第3回締切分の申請者数と採択者数は以下の通りです。

申請者 37,302件
採択事業者 12,664件
採択率 約34%

37,302件の応募に対して、採択された事業者は12,664件です。
過去の採択率を表にしてみると、いかに採択率が低くなったか分かります。

申請者 採択事業者 採択率
第1回締切分 6,744 5,503 82%
第2回締切分 24,380 19,833 81%
第3回締切分 38,302 12,664 34%

申請者数が多くなることは予測していましたが、採択事業者が前回より7,000件も低くなるのは想定外でした。

なぜ第1回・第2回締切分は採択率が高かったのか?

第1回締切分と第2回締切分がなぜ採択率が80%以上もあったのか?

1.「新型コロナウイルス」で影響を受けた中小企業を早く救済したかった

大きな理由の一つとして、この公募の時は「新型コロナウイルス」による外出自粛などの影響で、売上が下がった中小企業をとにかく支援・サポートする必要があったため「ある程度、事業計画書が記入できていれば採択していこう」という事務局の考えがあったのでは?と考えています。

採択率80%ですので、「よほど適当な事業計画書を書いていない限り、申請した人はほとんど採択されていた」はずです。

また、この時は「コロナ対応型」という新制度が急遽新設されたばかりだったので、事務局の担当者の方も色々と試行錯誤をしながらの審査になった可能性があります。

2.小規模事業者持続化補助金「コロナ対応型」の制度を知らない人が多かった

広告費の補助がが最大100万円に増額されたこの【小規模事業者持続化補助金「コロナ対応型」】の制度そのものを、多くの経営者が知らなかったことも大きな要因と考えています。

実際、私の会社にも同補助金に関するお問い合わせ・お申し込みがグッと増え始めたのは「6月に入ってから」でしたので、認知度がまだ低かった5月〜6月は、申請する事業者の数自体がまだ多くありませんでした。これは申請者の推移を見てみても明らかです。

申請者
第1回締切分 6,744
第2回締切分 24,380
第3回締切分 38,302

3.急遽追加された「第5回締切分」に対応するため、予算を抑える必要があった

第3回締切分に関しても、申請者が増えたとはいえ「第2回締切分のように20,000者を採択していれば、採択率は50%には出来ていた」はずです。

ですが、今回の採択事業者は19,833→12,664に7,000者近く減少しています。

申請者 採択事業者 採択率
第1回締切分 6,744 5,503 82%
第2回締切分 24,380 19,833 81%
第3回締切分 38,302 12,664 34%

申請者数が増えたにも関わらず、採択事業者をなぜ7,000も削減したのか?
原因は急遽追加された「第5回締切分」にあるように感じます。

この小規模事業者持続化補助金「コロナ対応型」の補助事業は、当初10月の公募締切を持って終了することになっていました。
ところが、第4回締切のあと突然「第5回の公募受付(12月10日締切)」が発表され、受付が開始。

普通に考えれば「申請できる回数が増えてラッキー」なんですが、ここで一つ大きな問題があります。それは

補助金事業は、基本的に最初から使える予算が決まっていることです。

年間の予算が決まっているので「応募者数が増えた&公募回数を増やしたから、それに合わせて予算を増やす」という事が出来ません。与えられた予算の中で、採択事業者を決めていくしかないんです。

ここからは完全に私の推測になりますが、コロナ特別対応型の採択事業者が20,000件、公募が4回で終わっていたと仮定した場合

(予想) 申請者 採択事業者 採択率
第1回締切分 6,744 5,503 82%
第2回締切分 24,380 19,833 81%
第3回締切分 38,302 20,000(予想) 52%(予想)
第4回締切分 40,000(予想) 20,000(予想) 50%(予想)

採択率は50%を維持できるようになります。

申請者40,000に対して採択率80%(32,000者採択)というのは予算的に厳しいと思うので、当初は「第3回・第4回の採択率は50%を目安」と考えていたのでは?と予測できます。この採択率50%という数字は、過去の小規模事業者持続化補助金の平均採択率から考えても自然な数字となります。

ところが、「第5回締切」が急遽新設されたため、予算をこちらにも回す必要が出てきました。そのために当初予定していた採択事業者を20,000→12,664と7,000件減らす必要があり、その結果、採択率も50%を大きく下回る34%になったのではないでしょうか。

(予想) 申請者 採択事業者 採択率
第1回締切分 6,744 5,503 82%
第2回締切分 24,380 19,833 81%
第3回締切分 38,302 12,664 34%
第4回締切分 40,000(予想) 13,000(予想) 32%(予想)
第5回締切分 50,000(予想) 13,000(予想) 26%(予想)

第4回公募、特に第5回公募は激戦必至

以上の予測を元にすると、第4回公募締切分も採択率が30%程度と今回と同様にかなり低くなる可能性が高いです。どれだけ頑張っても40〜50%でしょう。

また、第5回公募締切分はさらなる激戦が予測されます。

というのも、第5回締切分は締切が【12月10日】ですので、今回、採択されなかった26,000の事業者が再応募する事が可能です。全事業所が再応募するとは考えにくいですが、半数、最低でも1/3程度の事業所は第5回目での採択を目指すでしょう。

そうすると、元々応募を検討していた事業所(推定40,000)+第3回不採択の事業所(10,000)=申請数50,000

と過去1番の申請者数になると考えられます。

また、第3回で不採択になった事業所は、より完成度の高い申請書を作成して再応募すると考えるのが普通ですので、提出される事業計画書の多くが完成度の非常に高いものになり、内容のしっかりした事業計画書でも不採択になる確率が必然と高くなります。

第5回目に採択される事業所は、完成度の高い事業計画書を作成することは当然として、プラスαの要素として「審査員のさじ加減一つで、採択・不採択が左右される」というかなりシビアな世界になってくるのではないでしょうか。

第5回公募で初めて補助金を申請される方は、専門家の申請サポートを受けましょう

上記の私の予測通りに公募・審査が行われるとすると、第5回目に初めて補助金を申請して採択される可能性はかなり低いでしょう。

  • 過去に補助金の採択実績がある
  • 事業計画書の作成に(かなり)慣れている

という方は別ですが「小規模事業者持続化補助金のことを初めて知って、第5回目に自分で計画書を書いて申請してみよう」という方は、ほぼ採択される見込みは無いと考えられます。ではどうすれば良いか?

補助金申請の専門家に、申請のサポートをしてもらいましょう。

この小規模事業者持続化補助金の申請代行をされている会社は日本にたくさんあります。補助金申請の専門家なので、当然、一般の素人の方が提出する事業計画書に比べて採択率も高く、必要書類なども漏れがないようにしっかり準備してもらえます。

当然、申請代行の費用(10万〜20万円/※成功報酬含む)は必要となってきますので「補助金を申請して、もらえたらラッキー」くらいに考えている事業所さんは活用するべきではないと思います。

  • この補助金をきっかけに、事業を大きく成長させるきっかけにしたい
  • 最大150万円の補助金がもらえるラストチャンスを、絶対に獲得して活用したい

と、真剣に考えられている方は、自分一人で申請するのではなく、必ず専門家の方のサポートを受けて応募するようにしてください。

10〜20万円の費用はかかってしまいますが、それでも最大150万円の補助金をもらえるとすれば、残り130万円を広告宣伝費・感染予防対策費として活用する事ができます。(※代理申請の費用は補助金の補助経費には含められません)

繰り返しになりますが、最大150万円(広告宣伝費:100万円/感染予防対策費:50万円)をもらえる「コロナ対応型」の補助金は第5回受付(12月10日締切)をもって正式に終了となります。

Brand Design TSUMIKI では、採択率95.2%を誇る補助金申請の専門会社(行政書士事務所)と業務提携を結んでおり、申請代行〜制作までワンストップで行なえるサービスを実施しておりますので、代理申請をご検討されている方は、ぜひ、こちらのサービスの活用もご検討ください。

採択率95.2%の専門家による申請サポートサービスはこちら

最後までご覧いただきありがとうございました。
第5回公募分の採択を目指して、頑張りましょう!

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