小規模事業者持続化補助金を活用した小さな会社のブランディング・広告宣伝を行うブランディングデザイン事務所 Brand Design TSUMIKI 代表の廣里隆明です。
通常、補助金の採択率は回を重ねるごとに低くなるのが傾向が高いんですが、小規模事業者持続化補助金「低感染リスク型ビジネス枠」に関しては採択率が回を重ねるごとに高くなってきています。
また、申請者数も前年度に比べて非常に少なくなってきていますので「自社ECサイト(ネットショップ&HP)」「オンラインレッスン対応のホームページ」などの制作を検討されている中小企業にとっては今が申請のチャンスです。これまでの採択者の推移と、今後の見通しを含めて解説させていただきます。
低感染リスク型ビジネス枠 申請者数と採択率の推移
低感染リスク型ビジネス枠の第一回目からの採択率の推移をまとめたのが下記の表となります。
実施回 | 申請者数 | 採択者数 | 採択率 |
第1回 | 7,827件 | 3,512件 | 約44.8% |
第2回 | 10,205件 | 5,361件 | 約52.5% |
第3回 | 8,056件 | 5,022件 | 約62.3% |
第4回 | 審査中 | 審査中 | 審査中 |
このように、第1回目【44.8%】→第2回目【42.5%】→第3回目【62.3%】と回を重ねるごとに採択率が8〜10%上昇しています。この流れは小規模事業者持続化補助金の採択率の推移としては異例のものです。
2020度の小規模事業者持続化補助金 採択率推移
参考までに、昨年度に実施された低感染リスク型ビジネス枠と同じ特別枠「小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)」と「小規模事業者持続化補助金(一般型)」の採択率の推移の表をご覧ください。
■小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)採択率の推移
実施回 | 申請者数 | 採択者数 | 採択率 |
第1回 | 6,744件 | 5,503件 | 約81.5% |
第2回 | 24,380件 | 19,833件 | 約81.3% |
第3回 | 37,302件 | 12,664件 | 約33.9% |
第4回 | 52,529件 | 15,421件 | 約29.3% |
第5回 | 43,243件 | 16,498件 | 約38.1% |
■小規模事業者持続化補助金(一般型)採択率の推移
実施回 | 申請者数 | 採択者数 | 採択率 |
第1回 | 8,044件 | 7,308件 | 約90.8% |
第2回 | 19,154件 | 12,478件 | 約65.1% |
第3回 | 13,642件 | 7,040件 | 約51.6% |
第4回 | 16,126件 | 7,128件 | 約44.2% |
第5回 | 12,738件 | 6,869件 | 約53.9% |
このように、一部例外的な回もありますが、基本的には回を重ねるごとに採択率が下落傾向にあるのが分かると思います。
特にコロナ特別枠に関しては「第2回目(採択率81.3%)」→「第3回目(採択率33.9%)」と大幅に下落した衝撃的な回で、それ以降、低い採択率のまま補助事業が終了しました。
2020年度の「コロナ特別対応型」から、2021年は「低感染リスク型ビジネス枠」と名称こそ変更になりましたが、基本的な内容はほとんど変わっていない(補助上限100万円)ので、低感染リスク型ビジネス枠が高い採択率で推移しているのは少し特別な印象です。
低感染リスク型ビジネス枠の採択率が高い理由
私が考える理由は下記の2つです。
1.他の補助金に応募する人が増えた
今年の国の目玉事業として「事業再構築補助金」が公募されています。補助事業予算1兆円超えという超大型補助金(低感染リスク型ビジネス枠は2000億円程度)で、多くの事業者がこちらの補助金申請に流れているのではないか?と推測されます。
それを裏付けるように、昨年度は持続化補助金の特別枠に最大50,000件を超える申請がありましたが、今年度は平均して8000〜10,000件で推移しています。
2.昨年度の低い採択率で、申請しても通らない補助金として認知された
昨年度の持続化補助金特別枠では、第3回以降は30%前後の非常に低い採択率で推移していたため「持続化補助金に申請しても採択率が低いので審査に通らない=時間・労力の無駄」という認識が広まった可能性もあると思います。
低感染リスク型ビジネス枠 今後の採択率はどうなる?
あくまで私個人の予想となりますが、今後の採択率は50%〜60%前後で推移するのではないかと考えています。
理由は「今後も急激に申請者が増える状況にはない」からで、実際に第2回目の申請者数「10,205件」→第3回目の申請者数「8,056件」と既に申請者数が減少傾向にあるからで、補助額が大幅に増額(150万円)などと例外的な処置がとられない限りは申請者数も10,000件前後で推移すると思われます。
低感染リスク型ビジネス枠に申請するのは今がチャンス
このように今後も50〜60%で採択率が推移するとすれば、しっかりとした事業計画書を作成することが出来れば採択される可能性は非常に高い状況にあります。
よくある企業ホームページであれば、特別枠ではなく持続化補助金の一般型(50万円)でも十分だと思いますが
- 自社ECサイト(ネットショップ&HP)制作
- オンラインレッスン対応のホームページ制作
などのホームページ制作を検討されている事業者の方は、是非この低感染リスク型ビジネス枠の申請を検討されてはいかがでしょうか?
ネットショップ機能やオンラインレッスン機能のついたホームページ制作では100万円を超える制作費がかかってしまうことも少なくありませんが、この補助金を活用することで
135万円のホームページ制作ー補助金100万円=自己負担35万円
と非常に少ない費用で制作することが可能です。
今のところ、低感染リスク型ビジネス枠の実施は【2022年3月で終了】とアナウンスされており、来年度は100万円の補助事業は廃止となる可能性が高いです。
採択率が高くても事業計画書の完成度が低ければ審査に落ちます
どれだけ採択率が高くなっても、肝心の事業計画書の完成度が高くなければ審査に落ちます。
補助事業者として選ばれるためには、とにかくこの「事業計画書」の内容をしっかりしたものに仕上げて、審査員の方に「この事業計画なら売上が増えそう」と思っていただかなければいけません。
Brand Design TSUMIKIでは現在、小規模事業者持続化補助金を活用した公募申請サポートからブランディング・デザイン制作のご依頼・お問い合わせを受付けております。補助金の申請・作成サポートをおこうなう行政書士事務所(業務提携)は【財務省・経産省 認定支援機関】として認定されているプロフェッショナルで、採択率は平均80〜90%を推移しております。
- 自分で事業計画書を作成して提出したけど不採択になった
- 完成度の高い事業計画書を作成する自信がない
という方は、是非、こちらの申請サポートサービスをご活用ください。詳細は下記のページからご覧いただけます。
【投稿者プロフィール】小さな会社に特化した大阪府の集客デザイナー。グラフィックデザイナー歴17年。独立して7年で約180社の広告宣伝・ブランディングに携わる。ブログとYouTubeを活用した広告費0円のネット集客が得意で、自社HPの閲覧数は50,000PV/月(一般的なHPは1,000PV程度/月)。小規模事業者持続化補助金を活用した制作実績40社以上、申請サポート実績は200社を超えている。