ブランディングの基礎を学ぶ:ブランドを構成する3つの要素とは

ブランディングとは

集客ブランディングで小さな会社をブランドに変える。
大阪府茨木市のブランドデザイン会社Brand Design TSUMIKI 代表の廣里隆明です。

今日は「ブランドを構成する3つの要素」についてお伝えさせていただきます。

目次
・ブランドを構成する3つの要素
・ブランドを構成する要素:デザイン
・ブランドを構成する要素:ネーミング(ブランド名)
・ブランドを構成する要素:価格

ブランドを構成する3つの要素

ブランドを構成する要素は大きく分けて3つに分けられます。

  • デザイン
  • ネーミング(ブランド名)
  • 価格

です。

「ブランド」そのものを目で見て確認することはできません。
例えば、鞄や洋服、時計、コンピューターは手にとって実際に触ることができますが、触っているのは商品そのものであり「ブランド」ではありません。

「ブランド」が作られるのはお客様の頭の中です。

視覚的に見える商品やサービスの要素(デザイン・ネーミング・価格)がお客様と接触し、繰り返しイメージを伝えていくことでブランドが創られていくのです。
ブランドを構成する要素=目に見えるものが必須の条件となります。

ブランドを構成する要素:デザイン

視覚を通して、ブランドの価値を伝えていくときに欠かせないのがデザインの力です。

商品そのもののデザインはもちろん、それを表現する

  • パッケージ
  • ロゴマーク
  • 名刺
  • 書体
  • 色彩
  • ホームページ
  • パンフレット
  • チラシ
  • リーフレット
  • 動画
  • 看板
  • 制服
  • 店舗
  • キャラクター など

これらすべてがデザイン要素となります。

この時に大切なのが、必ずデザインには統一感を持たせることです。
世の中で認知されているブランドは、これを徹底しています。

「高級なイメージ」で商品を販売している会社のパンフレットが、Wordで素人が作ったようなデザインだったらお客様はどう思うでしょうか?
パンフレットで見た商品のイメージと、実際の商品のパッケージのイメージが違ったら?

お客様にこのようなギャップを与えてしまっていては、強いブランドイメージを創ることはできません。

ブランドを構成する要素:ネーミング(ブランド名)

次はネーミング(ブランド名)のお話です。

ネーミングは聴覚だけでなく視覚にも影響を与える大きなブランド要素となります。
ブランドとしてどのようなネーミングが良いのでしょうか。

例として、下記のブランド名のうち、あなたはどちらの方が「親しみ・覚えやすさ」を感じますか?

  1. 日本ユナイテッドチェーン株式会社
  2. 東京通信工業株式会社
  3. 日本楽器製造株式会社
  4. 信天堂山田安民薬房
  5. Hennes&Mauritz

こちらと、

  1. AEON(イオン)
  2. SONY
  3. ヤマハ
  4. ロート製薬
  5. H&M

こちら。いかがだったでしょうか?
多くの方は、後半の略されたシンプルな名前の方が「親しみ・覚えやすさ」を感じたのではないでしょうか?

最初に上げさせていただいたのは旧社名や旧店舗名です。
もし、このままの名前だったら今のような大きなブランドに成長していたでしょうか。

強いブランド名はシンプルで覚えやすい。
覚えやすいネーミングほど、ブランド力は強くなる。

また、商品そのものの価値をブランド名にしてしまうのも効果的です。

  • 六甲のおいしい水
  • 南アルプスの天然水
  • 冷えピタ
  • のどぬ~るスプレー 

ブランド名を見ただけで、どのような商品なのか見当がつきますよね。
会社名や新しいサービスのネーミングを考えるときは、こういった事を意識しながらつけると効果的です。

Brand Design TSUMIKIという私の会社名も、見ただけで「ブランド」「デザイン」というキーワードを連想していただけるようにネーミングしています。

ブランドを構成する要素:価格

なぜ、私たちは高級ブランドに魅力を感じるのでしょうか?

それは値段が高いからです。

エルメスやルイヴィトン、ベンツやBMW・アウディ、カルティエ…
これらのブランドは高級であるから魅力を感じ、人々を魅了し続けるのです。

エルメスが100万円のバッグではなく、1万円のバッグを売っていたら?
ベンツが1000万円の車ではなく、100万円の軽乗用車を売っていたら?

きっと高級ブランドとしての魅力はなくなってしまうでしょう。

人はブランドに自分を重ね合わせます。
高級ブランドを持っている自分を想像し、その自分に対して自己愛を感じます。

それを伝える要素となるのが、価格です。

もちろん、値段が高ければいいというものではありません。
逆に、価格の安さをブランドとして認知させている会社もたくさん存在します。

  • 吉野家
  • 松屋
  • ユニクロ
  • 鳥貴族…

このような会社は「価格が安いこと」を全面的に押し出してブランドを展開しています。
逆にこのような会社が高額の商品を販売するようになれば、「安さ」に魅力を感じていたお客様を裏切ることになってしまいます。

もし、あなたが小さな会社の経営者であれば、「安さ」を武器にブランド展開することは絶対に止めるべきです。
「価格の安さ」を武器にブランド展開できるのは、資金力のある大企業だけです。

ブランディングで商品やサービスに付加価値をつけて、値段ではなく価値に魅力を感じてくれるお客様を獲得できるようにしましょう。

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