集客ブランディングで小さな会社をブランドに変える。大阪府茨木市のブランディング会社Brand Design TSUMIKI 代表の廣里隆明です。今日はお得感が伝わる値段の見せ方(価格の表示方法)というお話をさせていただきます。
「50人に一人無料」のからくり
イベントや催し物のキャンペーンで「50人に1人無料」というフレーズを見かけたことありませんか?50人に1人が無料ということは、100人に2人が無料ということですので、その場合、割引率は単純に2%ということになります。
「全品2%引き」とチラシに書かれているのと、
「50人に1人が無料」と書かれているもの、
どちらがあなたの興味を引くでしょうか?
実質的には同じ金額の割引のサービスであっても、「全品2%引き」ではなく「50人に1人が無料」と打ち出すことで、お客様の心を強く引きつけ受け止め方まで変えてしまうことに成功しています。
価格を分割して伝える
ダイエットサプリや健康食品によくあるのが「1日当たりわずか100円」というフレーズです。こちらも「月々3,000 円」と伝えるよりも、「30日分のサプリが入っているので、1日当たりわずか100円」と伝えた方がお得感が伝わりますし、「100円程度なら使ってみようかな」という心理的なハードルを下げることができます。
「月々3,000円」
「1日わずか100円」
こうして並べてみると、どちらの表記の方がお客様の心を掴みやすいか一目瞭然ですね。
値段を端数で表記する
10,000円と表記するよりも、9,800円と表記した方が値段を安く感じられやすいです。1,000円ではなく980円、5,000円ではなく4,980円、といった感じです。
価格差は数百円・数十円しかありませんが「桁が1つ違う」という事実が「お得感」を演出してくれます。そう感じる理由は、私たちは数字を読む時に左から右に目線が動きます。この時に最初に入ってくる数字の印象が強く残るため、心理的に「安く」感じさせることができるのです。
余談ですが、日本の値札にはよく「8」が使われています。これは、一般的に、8 は末広がりで幸運の数とされているためです。( 漢字で「八」と書くと下の方が広がる「=末広がり」)
複数買いを狙う場合はジャストプライス価格
ジャストプライス価格というのは、100円・500円・1,000円・10,000円といったように、キリのいい数字を使った戦略です。上記の端数表記は単品の商品を安く見せるのに効果的なのに対し、こちらは複数の商品を購入して欲しい場合に効果的な表示です。
数字のキリがいいので、お客様は細かい計算をすることなく商品を次々と購入することができます。
「4980円+2980円+3,980円…」となるよりも、
「5,000円+3,000円+4,000円…」と計算した方が早いですよね。
複雑な計算をしなくていいため、お客様は商品を購入することに集中できます。
「100円均一」などは、その代表例ですね。
「00%off」と「00円引き」を使い分ける
割引の表記方法として「00%off」「00円引き」というのがあります。どちらがお客様の心に響くでしょうか?
結論からいうと、一流ブランドの商品には「00%off」の表示が良く、日常的なものに対する商品には「00円引き」にしたほうが商品は良く売れると言われています。
よほど高額な商品やブランド品を扱っていない限り、「00円引き」と表記してあげたほうが多くのお客様に対してお得感を伝えることが可能です。
「半額」と「50%off」反応が大きいのは…
「半額」と「50%off」の値札。こちらもよく目にする機会があると思います。値引率は同じですが、果たしてお客様が惹かれる表記はどちらなのか?
ずばり「半額」です。
意見として多いのが「漢字なのでわかりやすい」「数字よりもお得感を感じる」というもの。統計的にも約8割の方が「半額」という表記の方がお得感を感じるという結果が出ています。もし今、あなたが値札に「50%off」と表記しているの出れば、今すぐ「半額」表記の値札に変えましょう。
ただの「値札」ですが、表記方法を少し工夫するだけでお客様にあたえる印象や売り上げも大きく変わってきます。
「お客様にどのような印象を持ってもらいたいか」をよく考えて、表示するようにしてあげてください。
【投稿者プロフィール】小さな会社に特化した大阪府の集客デザイナー。グラフィックデザイナー歴17年。独立して7年で約180社の広告宣伝・ブランディングに携わる。ブログとYouTubeを活用した広告費0円のネット集客が得意で、自社HPの閲覧数は50,000PV/月(一般的なHPは1,000PV程度/月)。小規模事業者持続化補助金を活用した制作実績40社以上、申請サポート実績は200社を超えている。