集客ブランディング®︎で小さな会社をブランドに変える。
大阪府茨木市のブランドデザイン会社Brand Design TSUMIKI 代表の廣里隆明です。
日常生活には数多くの色が溢れており、それぞれの色には特有のイメージや心理的効果があります。
これらをコーポレートカラーや商品のイメージ戦略などに活用することで、人の感覚や感情に影響を与えることができます。
色使いは難しそうなイメージがありますが、基本をしっかりとマスターすれば感性や感覚に頼らなくても簡単に最適な色を見つけられるようになります。見栄えのいい色使いのコツをお伝えしますので、商品の告知やチラシ作成の際にぜひご活用ください。
目次
1.色が持つイメージ
2.年齢・性別による色のイメージ
色にはそれぞれのイメージがあります。
例えば赤色。太陽や熟したトマトなどが連想され、生命力や情熱・闘志といった力強いイメージを持ちます。反対に緑色は植物をイメージさせ、癒しや自然を連想されることが多い色です。もちろん受け取る人によって感じ方は異なってきますが、このような色のもつイメージを効果的に使うことで会社のイメージづくりや商品・サービスの販売促進に役立てることができます。
1.色がもつイメージ
赤色
【一般的なイメージ】
生命力、熱い、強い、危険、闘争、怖い、派手な、情熱的、明るい、活動的な、興奮、エネルギー、緊張、怒り、嫉妬 など
【心理的効果】
色の中でももっとも人の目を引きつける色。赤は血液や太陽、炎など生命に直結するイメージが強いためエネルギーの象徴ともいわれています。チラシでは価格やセール表示などの注目させたい部分によく使用されます。
ピンク色
【一般的なイメージ】
温暖色、かわいい、やさしい、柔軟、軽量、甘い、若い、幸せ、ロマンチックな、意地悪な、女性的、優美
【心理的効果】
やわらかくて優しいイメージをもつ桃色は女性的なイメージが強く、幸せな気持ちや優しい気持ちにさせてくれます。
オレンジ色
【一般的なイメージ】
元気、にぎやか、家庭的、暖かい、明るい、元気、健康的、かわいい、楽しい、親しみやすい、安っぽい
【心理的効果】
色の中で最も暖かいと感じられる色はオレンジ色という結果が調査で出ました。赤よりも強さが薄れ暖かみを感じさせることから親しみやポジティブな印象を与えることができます。料理が美味しく見えることから、食品関連のチラシでよく使われます。
黄色
【一般的なイメージ】
好奇心、向上心、注意、希望、喜び、暖かさ、幸福、躍動、賑やか、幼稚、軽率、騒がしい
【心理的効果】
気分を明るくする効果がある色です。黒などの暗い色の中で使用すると認識しやすくなるため「警告色」「注意色」ともいわれます。太陽の光や穀物の実りの色が黄色であることから、明るさ、普遍性、エネルギーを感じさせ、喜びや希望、幸福などポジティブなイメージを与えることができます。
緑色
【一般的なイメージ】
穏やか、平和、くつろぎ、自然な、安らぎ、落ち着き、癒やし、若さ、爽やか、新鮮、安全、平和、健康
【心理的効果】
緑色は森林や植物・野菜など自然を象徴する色です。緑は自然そのものを指すことから安らぎや安心感を与えます。チラシでは「環境に良い商品」「エコ」などを表現するときに使われることが多いです。
青色
【一般的なイメージ】
爽やか、涼しさ、冷静、冷たい、神秘的、孤独、静か、知的、信頼、自由、平和、誠実、憂鬱
【心理的効果】
爽やか、冷静といったポジティブなイメージを持つ反面、冷たいなどのネガティブなイメージをもつこともあります。青は水や空を連想させることから、冷たさや神秘的なイメージを与え、クールダウンの効果もあります。チラシでは男性向けの商品や化粧品に使われることが多い色です。
青紫色
【一般的なイメージ】
宇宙、エレガント、上品、精神、機能的、厳粛
【心理的効果】
主に精神に関すること、エレガントさや小粋など女性をイメージさせる心理的作用があります。青色に比べると重厚なイメージをあたえることができます。
紫色
【一般的なイメージ】
高貴、高級、優雅、神秘的、霊的、不思議、やさしさ、女性的、和風、大人、下品、不吉
【心理的効果】
優雅さを連想し感情を刺激する色ですが、あまりチラシに多用しすぎると下品な印象になるので注意が必要です。昔、紫の染料は貴重であったためその名残で高貴、高級というイメージを与えることができます。
黒色
【一般的なイメージ】
高級感、男性、不安、恐怖、強さ、孤独、反抗、暗さ、クール、威圧的、邪悪、不吉
【心理的効果】
黒色は光を反射せずに色を吸収し遮断します。他の色を引き立てる特徴があり、明るい色や鮮やかな色の背景に使用するとまとまりがでます。男性の強さやかっこよさの象徴であり、おしゃれでクールな印象を与えることもできます。余談になりますがBrand Design TSUMIKIのコーポレートカラーは黒を基調としています。これは他の「色(=会社)」を引き立てる存在でありたいとの想いを表現したものです。
白色
【一般的なイメージ】
清潔感、純粋、神聖、清潔、無垢、明るい、平和、自由、潔白、無、未来
【心理的効果】
明度が高く光を反射する色なので、明るいイメージで使われることが多い。白は光によって明るくなった環境を表す色であることから純粋で清潔なイメージを与えることができます。チラシで白場を多く使用すると、紙面に余裕ができ高級感を感じさせることも可能です。
2.年齢・性別による色の好み
一般に幼児は、彩度が高い純色を好む傾向にあります。その中でも男児は青や緑を好み、女児は赤系の色を好みます。男女共通で好まれる色としては、黄色、オレンジ色などがあげられます。成長とともに男女の差は小さくなり、50歳前後では、純色よりも明るく淡い色を好む人が増えます。
年齢が上がるにつれて、刺激の少ない色を求めていくようです。
一般的にいわれる成人の好きな色の順位
1位:青
2位:赤
3位:緑
色が人の心にどのような影響や印象を与えるかは、科学的に十分に解明されていないのが実情です。しかしさまざまな研究によって報告されている色の持つイメージや心理的効果は、店舗の内装や広告デザインなど様々な場面で活用されています。
それらをうまく取り入れることで、商品や会社の持つイメージが伝わりやすくなるでしょう。見る側にどのように思われたいのか、商品を打ち出したいターゲット層は誰なのかを意識して、色を活用しましょう。
店内POPやチラシ、広告デザインなどで色が与えるイメージや印象の効果を取り入れてみましょう。
【投稿者プロフィール】小さな会社に特化した大阪府の集客デザイナー。グラフィックデザイナー歴17年。独立して7年で約180社の広告宣伝・ブランディングに携わる。ブログとYouTubeを活用した広告費0円のネット集客が得意で、自社HPの閲覧数は50,000PV/月(一般的なHPは1,000PV程度/月)。小規模事業者持続化補助金を活用した制作実績40社以上、申請サポート実績は200社を超えている。