集客ブランディング®︎で小さな会社をブランドに変える。
大阪府茨木市のブランドデザイン会社Brand Design TSUMIKI 代表の廣里隆明です。
初めてデザイン会社にチラシや名刺・DM・ホームページ制作を依頼するときに「いったいどのデザイン会社に頼めばいいのか分からない」という方も多くいらっしゃると思います。このような悩みを抱える【小さな会社の経営者・販促担当者】の方に向けて集客の得意(=失敗が少ない)なデザイン会社の選び方を今回はお伝えさせていただきます。
よく勘違いされるいらっしゃいますが、デザイン会社に依頼すれば、集客できるチラシやホームページができる訳ではありません。デザイナーはチラシやホームページを綺麗に(またはカッコよく)仕上げるプロではありますが、綺麗なデザイン=集客できるということではないのです。
どうすれば集客が得意なデザイン会社かどうかが分かるのか、こちらの記事を参考にしてみてください。
※こちらの記事は「とにかく集客で失敗したくない」という小さな会社の経営者向けのものです。デザインを活用したデザインブランディングをお考えの方や中規模以上の会社の方には参考になりません。
目次
1.制作料金が安ぎるデザイン会社は避ける
2.ホームページに具体的な実績が載っていない会社はダメ
3.お客様の反応をとっているか
4.デザイナーの顔が見えるか
5.割引キャンペーンばかりしていないか
6.クラウドソーシングは避ける
7.そのデザイン会社は儲かっているか
まとめ
1.制作料金が安すぎるデザイン会社は避ける
今の時代、非常に安い料金でチラシのデザインから印刷まで行ってくれる会社も増えてきました。A4チラシのデザインにしても、デザイン会社Aは10万円の制作料金なのに対し、デザイン会社Bは1万円ということも珍しくありません。この10倍近い料金の差は何を意味しているのでしょうか?
安さの一番の理由は「制作時間が圧倒的に短い」ということです。
チラシが納品されるまでに、通常であれば、打ち合わせ→企画・構成→デザイン作業→修正→完成→印刷・納品という工程が発生します。通常であれば3週間〜1ヶ月の時間をかけて制作することが多いのですが、これほどの時間をかけて制作したチラシ制作費がたったの1万円では、時間と労力に見合わないですよね?
なので、デザイン料金が安い会社は「時間と労力」を徹底的に削減するように努めます。1〜2日でチラシデザインを仕上げてしまうのです。そうするために、
- 既存のデザインテンプレートを活用
- デザインデータを流用して作業
- チラシのターゲットや目標を設定しない
- アルバイトなどデザイン経験の浅い人物が制作
- お客様の指示通りに制作
- 直接打ち合わせすることなくメールで終わり
するなどして、チラシを完成させることを最優先で作業します。一番大切な「そのチラシを配った結果(=反応率)」までは考えません。その結果、チラシのデザイン制作料金が「安く」なるということです。
対して、制作料金が7〜10万円のデザイン会社というのは時間をかけてチラシをデザイン・制作していきます。特に新規のお客様に対しては重視するのがヒアリングです。
最初のヒアリングで
- 会社/商品の特徴や強みはなんなのか
- ターゲットとする年齢/顧客層は誰なのか
- チラシの目的(ゴール)の明確化
ということを明確にして0からチラシをデザインしていきます。お客様の反響を第一に考えていくと、このようにどうしても時間がかかってしまうのです。もちろんお客様とのお約束の納期がありますので、出来るだけ時間をかけないようにしたとしても、最低限の時間はかかります。
経費を抑えて安くチラシを作ったとしても、結果的にお客様から反応がなければ意味がありません。
「チラシを作ること」をゴールにするのではなく、
「チラシでお客様から反応をいただく」ことをゴールにしましょう。
初めてチラシを制作するお客様はどうしてもチラシのデザインにかかる費用を基準にデザイン会社を選んでしまうことが多いです。しかし、長い目で見たときに「反応の出ない安い料金のチラシ」を打ち続けるよりも、多少料金が高くなったとしても「お客様とデザイン会社と一緒に、お客様の反応を共有できるような関係を築けるデザイン会社を選ぶ方が、将来的な費用対効果を考えると効果的ではないでしょうか。
2.ホームページに具体的な実績が載っていない会社はダメ
デザイン会社のホームページに必ずといっていいほど掲載されているのが「デザイン実績」です。これまでに手掛けたチラシやDM・ホームページなどの作品が一覧になって掲載されていますが、ここで1つ、注意してみてもらいたいものがあります。
それは「具体的な実績をしっかりと載せているか」ということです。あなたがデザイン会社に依頼をする立場の場合、下記のどちらのデザイン会社の方が信頼できるでしょうか?
A:豊富な実績と経験をもつデザイナーが制作します
B:独立後3年で98社の販促デザインを手掛けたデザイナーが制作します
多くの場合、Bのデザイン会社に依頼したくなるのではないでしょうか?
具体的な数字を活用して販促物に活用する、というのは集客の基本です。「豊富な実績と経験」と言われても、捉え方は人によって様々ですよね。判断基準となりません。
このように曖昧な言葉で自社のホームページや会社案内で実績を表現しているデザイン会社は「集客のノウハウ」を持っていないに等しいといえます。集客のノウハウがあるのであれば、必ずそのデザイン会社は
10年間で1000社のチラシデザインを手掛けました
というように具体的な数字を用いて実績を紹介しているはずです。
3.お客様の反応を載せているか
「そのデザインを提供することで、お客様からどのような反応があったのか」をホームページや会社案内で載せているかどうかは大切な基準となります。これを載せているかで「デザインを作って終わり」のデザイン会社なのか「お客様の反応を獲得することまで考えているか」を判断できるからです。
集客が苦手なデザイン会社は「このようなデザインを制作しました」とデザインの制作実績だけをホームページや会社案内に掲載しています。
対して、集客が得意なデザイン会社は
- このチラシを配布することで、全国平均4倍の申し込み率を獲得
- 50万円のセミナー商品が月に2つ売れた
- デザインを変えてから評判になって、TVの取材が来るようになりました
など、「デザインを提供することでお客様にどのような変化があったのか」をしっかり掲載しています。お客様からいただいたアンケート用紙(自筆)を掲載したりインタビューなどでお答えいただく場合もあります。
このような「お客様の声」はあなたと同じような立場の経営者の方が実際に経験した実例ですので、デザイン会社を選ぶうえで貴重な判断基準となります。
4.デザイナーの顔が見えるか
どんな人が扱っているか分からない商品やサービスを、あなたは利用してみたいと思いますか?
「その会社の経営者や、働いている従業員の顔写真」が、集客できるチラシやホームページには欠かせません。今は無料素材のダミー写真をチラシやホームページに載せている会社も数多くありますが、それでは経営者の人柄や会社の雰囲気を伝えることはできません。
お客様の中には「チラシやホームページに顔写真を載せるのは恥ずかしい」という方もいらっしゃいますが、そのような方に対して私は「顔写真を載せる方がチラシやホームページの反応率が高くなりますが、それでも嫌ですか?」とお話させていただきます。(ほとんどの方は、これで写真掲載に納得されます)
顔写真の載っているチラシやホームページの方が、確実に反応率が高い
と私は断言できます。
しかし、世の中のデザイン会社でデザイナー自身の顔写真が載っていることは稀です。13年間、私はデザイン業界におりましたので分かるのですが「デザイナーは照れ屋さんの人」が多いです(笑)表に出るのが苦手なんです。
- チラシやホームページに写真を載せるのが恥ずかしい
- そもそも顔写真を載せることで集客につながることを知らない
- 自分のデザインに自信がない
デザイン会社の会社案内やホームページにデザイナーの顔写真を掲載していないのは、ほとんどの場合この3つが原因です。
5.割引キャンペーンばかりしている会社はダメ
小さな会社が長期的に生き残っていくには「いかに商品やサービスの価値を高めて(ブランディング)、高価格でもお客様に選んでもらえる状況をつくるか」考えなければいけません。
手っ取り早く多くのお客様に商品やサービスを利用してもらうのは簡単です。赤いマジックで「値下げ」「30%OFF」などと記載して、値札を立てればOK!なんですが、「とにかく低価格で商品やサービスを販売していく」というのは、資本力のある大企業だけがとれる販売戦略です。小さな会社が同じ様なことをすれば、あっという間に資金が尽きてしまいます。
小さな会社が考えないといけないのは「いかに付加価値をつけて、商品・サービスの値段を高く、多くの人に購入していただくか」です。
毎月のように「●●キャンペーン」と題してデザイン制作費を値引きしている会社は、「料金の安さ」でした顧客を獲得することができないという事ですので、小さな会社に必要な販売戦略の知識は持っていないと考えましょう。
6.クラウドソーシングは避ける
クラウドソーシングを活用したデザイン制作も頻繁に行われるようになってきましたが、こちらにもメリットとデメリットが存在します。
メリットは、やはり
- 制作料金が安い
- 色んなデザイン提案をしてもらえる
という事でしょうか。クラウドソーシングのデザイン料金が安いのは、多くのデザイナーが「副業」や「お小遣い稼ぎ」として利用しているためです。集客できるデザインを提供できるデザイナーであれば、このようなクラウドソーシングなどを活用しなくても、自社でお客様を獲得できているはずです。
また、クラウドソーシングでデザインを依頼する場合は
- 商品・サービスの特徴
- 顧客となるターゲット層
- 自社の強み
- デザインの目的(ゴール)
- デザインの雰囲気
などをこちらで指定して、それに沿って登録しているデザイナーがデザイン制作をおこなうことがほとんどです。
が、この指示自体が間違ってしまっていることがあります。
- 商品の特徴が出ていない
- どこにでもある無難なキャッチコピー
- 間違ったターゲット設定
などです。チラシの反応率を左右するこれらの情報が間違ってしまっていては、どれだけ優れたデザインをデザイナーから提案してもらっても、お客様から得られる反応はわずかです。
また、ほとんどは直接会うこともなくメールや電話のやりとりだけでデザイン制作が完結してしまいます。デザイナーがあなたの会社の雰囲気を見たり、実際の商品を見て・触れて・使用することはありません。
このような限られた情報だけで、集客につながるチラシを制作することがどれだけ難しいか、ここまで記事を読んでくださった方なら分かるかと思います。
7.そのデザイン会社は儲かっているか
「これを言ったらおしまい」と怒られてしまいそうですが「集客できるデザイン会社」を選ぶのであれば、「集客に成功しているデザイン会社」に依頼をすることが一番です。自社の集客ができていないデザイン会社が、あなたの会社のチラシやホームページを制作して集客に繋げられるでしょうか?
顧客を獲得し続けているということは、そのデザイン会社には「集客のノウハウ」が蓄積されているということの裏付けになります。
儲かっていることを判断する基準が、上記1〜5にあげた様なチェック項目です。
最後に
「デザイン会社を選ぶときに、何を基準にすればいいか分からない」という声をいただくことが多かったので、今回、このような記事にまとめさせていただきました。ここにあげた7つの項目は【できるだけデザイン会社選びで失敗したくない(=デザインで集客に繋げたい)小さな会社の経営者さま】を基準にしています。
「デザインブランディングで会社のブランドイメージを上げたい方」や「とにかくお洒落なデザインを作りたい」という方には該当しませんので、その点はお気をつけください。
【投稿者プロフィール】小さな会社に特化した大阪府の集客デザイナー。グラフィックデザイナー歴17年。独立して7年で約180社の広告宣伝・ブランディングに携わる。ブログとYouTubeを活用した広告費0円のネット集客が得意で、自社HPの閲覧数は50,000PV/月(一般的なHPは1,000PV程度/月)。小規模事業者持続化補助金を活用した制作実績40社以上、申請サポート実績は200社を超えている。